皆さん自身の性格は把握されていますか? おそらく多くの人が「自分はこういう性格」とある程度認識していると思います。
では、自身の学習(ラーニング)スタイルは、把握できていますか? この問いに関しては、「全く把握していない」あるいは「学習(ラーニング)スタイルとは何ぞや」という方も多いのではないしょうか。
職場での人間関係、家族や友人との関わり方で悩んでいる方は、本記事を通じて、自身の学習(ラーニング)スタイルを把握することから始めてみてはいかがでしょうか。「己を知る」ことで、自ずと周囲の人の考えや行動も理解できるようになり、関係構築の糸口になるかもしれません。
本記事では、デヴィッド・コルブ(David Kolb)が提唱した「4つの学習スタイル」に基づいて簡単に解説していきます。

デヴィッド・コルブ(David Kolb)って何者?
デビッド・アレン・コルブ(1939年12月12日イリノイ州モリーン生まれ)は、経験学習、個人と社会の変化、キャリア開発、エグゼクティブとプロの教育に興味と出版物に焦点を当てたアメリカの教育理論家です。コルブは1961年にノックス・カレッジで学士号を、1964年と1967年にハーバード大学で修士号と博士号を取得し、それぞれ社会心理学を学びました。
デビッド・A・コルブ – ウィキペディア (wikipedia.org)より引用
コルブは、彼の学習スタイルインベントリ(LSI)の教育界で有名です。彼のモデルは、学習の好みが2つの連続体を使用して記述することができるという考えに基づいています。
・反射観察↔能実験
・抽象的概念化↔具体的な経験
結果は、コンバーバー(アクティブ実験 – 抽象概念化)、アコモドール(アクティブ実験 – 具体的な経験)、同化(反射観察 – 抽象概念化)、ダイバージャー(反射観察 – コンクリート経験)の4種類の学習者です。LSIは、個人の学習の好みを決定するように設計されています。
学習(ラーニング)スタイルとは
ざっくりと言えば「人がどのようにして学ぶことを好むか」ということです。
学習スタイル関しては、多くの有識者により定義されており、それぞれ若干ニュアンスが異なりますが、デヴィッド・コルブによると「外界との接触の仕方の好み」と定義されています。つまり、自身の学習スタイルを知ることで、学習効率が向上すると共に、外界との接触の仕方の好み(要はコミュニケーションの仕方の好み)を知ることができるわけです。
デヴィッド・コルブ提唱の4つの学習スタイル
以下が4つの学習スタイルです。※筆者がすっごく簡単にまとめています。
- 調節型:実践派
物事を成し遂げることを得意とし、新たな手段を積極的に試みるなど、リスクを厭わず柔軟に実践できる能力がある。 - 拡散型:アイディアマン
想像力や課題認識に長けている。また、他社への理解を示す。 - 同化型:理論派
課題を明らかにする能力に長け、理論的に計画立案を行う。 - 収束型:論理的
課題解決や意思決定する能力に長け、論理的に考え行動する。
皆さんはどの学習スタイルに当てはまりそうですか?
気になる方は、一度LSI(Learning Style Inventory)診断を受けてみてください。あるいは、コーチングを受けてみることをおすすめします。コーチングではセッションを重ねるにつれて、自己開示が進み、自身の持つ強み・弱み・特徴が明確になります。
「いきなりコーチングは少しハードルが高い」という方は、『伝え方コミュニケーション検定』がとっても手軽です。
『自宅に居ながらスマホの動画視聴で、履歴書に書けるコミュニケーションの資格がとれる。自分のことを知ることができ、コミュニケーション向上にも役立ちます。』
[伝え方コミュニケーション検定・初級]性格統計学で学ぶ!あなたのコミュニケーション傾向と具体的対策
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大切なのは、まずは「己を知る」ことです。
ちなみに、私は非常に極端な拡散型でした。故に、人一倍アイディアを出す一方、物事を論理的に考え、意思決定し、リスクをとって成し遂げていく力は乏しいのです。振り返ると、たしかに職場において、課題を認識し、それに対するアプローチ(打開策)については、思いつくがままに次から次へと発信しています。しかし、せっかくのアイディアを実行に移さない場合も多いです。きっと異なるスタイルのメンバーからは「あいつ、意見は言うくせに、何もしねーな」なんて思われることもあったでしょう。笑 これは拡散型の典型です。しかし、そこで自身を悲観することはありません。例えば、広告業界などのクリエイティブな業界では、拡散型が犇めいており、膨大なアイディアが生まれるが故、全く方向性がまとまらない会議も多々あるとか。そんな業界だからこそ、イノベーションが生まれているのだと感じます。
さて、話を戻すと、しっかり自分の特性、つまりスタイルを理解した上で行動できている分には、さほど問題ではありません。もちろん、他スタイルの特性を理解して歩みより、足並みを揃えることは大切ですが、そこで自身の個性(強み)を消してしまっては、それはとても勿体ないことです。
自分の学習スタイルを把握(欲を言えば他スタイルの特性も把握)し、最大限スタイルの強み発揮しつつ、苦手(弱み)な部分は、それが得意なスタイルのメンバーに託し、互いを補完し合うことでチームとして最高のパフォーマンスを発揮すればいいのです。もちろん、その大前提として相互理解が必須となります。そして、その相互理解の第一歩こそが自分を知ることなのです。
また、家族や通人とのコミュニケーションにおいては、上述の通り、自分のスタイルを知ることで、自ずと他者への理解も深まります。そうすると、コミュニケーションがより円滑に進むようになります。
まとめ
誰しもが無意識に、自分の学習スタイル(コミュニケーションの仕方)を、他者とコミュニケーションの基準としがちです。いくら意識してもこうなってしまうものです…筆者もスタイルの違いから妻と口論に発展することがあります。(ちなみに、夫婦といえども、違う人間なので、多少ケンカがあるくらいが健全だと思っています。笑) なぜ口論になるかというと、筆者も妻もそれぞれの主張(スタイル)があり、それぞれの基準で物事を考えてしまうからです。誰しも自分の考えがあるわけですから、時に交わらないこともあります。そんなとき、互いの違いを受け止めながら他者と関わりをもつことができれば、余裕が生まれ円滑に問題がクリアになります。
あなたも自身の学習(ラーニング)スタイルを把握し、ゆとりあるコミュニケーションを実践してみてください。
また、 自身の学習(ラーニング)スタイルを把握することは、就職活動や転職時などの自己分析にも最適です。これを機に自身を見つめなおして、自身のスタイルを最も発揮できる、職種・業界への転職を検討してみてはいかがでしょうか。
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