【日商簿記3級】超入門 「総勘定元帳」の仕組みを簡単解説

簿記
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こんにちは、赤浦コウです。
本連載記事では、日商簿記3級に必要な学習内容を入門者向けに解説しています。
今回は、「総勘定元帳」についてです。

「総勘定元帳」とは

総勘定元帳は、勘定科目ごとに整理するために作成する帳簿で、財務諸表の源泉となります。
企業は日々膨大な取引を行い、仕訳も膨大に記録されます。そのため、各勘定科目の金額を整理する必要が出てきます。たとえば、現金の残高が知りたい場合、先に解説している仕訳帳では、増減のみしかわかりませんが、現金専用の帳簿、つまり総勘定元帳を作成しておけば、残高をすぐに確認することができます。そして、決算日時点の各勘定の残高を集計したもの(試算表)が、財務諸表へ反映されます。

「転記」

総勘定元帳は、いわば勘定科目ごとにノートを作り、そのノートに勘定科目の増加・減少の金額を仕訳帳から書き移すようなものです。この書き移す作業のことを、転記といいます。(もちろん、実際の経理の現場では、会計ソフトを使用して自動処理されます。)

それでは、転記の方法を説明していきます。尚、総勘定元帳の形式は様々なものがありますが、試験ではT字勘定といって簡略化された形で出題されますので、今回はT字勘定を用いて説明します。
転記自体は、総勘定元帳の各勘定に日付・相手勘定金額を記入するだけです。

◆実際の総勘定元帳

T字勘定(総勘定元帳の簡略版)

それでは、さっそく、転記の例を見てみましょう。

例)5/10に商品¥1,000を販売し、代金は現金で受け取った。
この場合の、仕訳と転記は下記の通りです。

上記の仕訳は、現金と売上の2つの勘定科目がありますので、それぞれの総勘定元帳へ転記を行います。借方の現金¥1,000を転記する際、総勘定元帳の現金の借方に日付と金額を記入しますが、これとともに相手勘定である貸方の売上も記入します。同じように、貸方の売上を転記する際は、総勘定元帳の売上の貸方に日付と¥1,000を記入するとともに、相手勘定である貸方の現金も記入します。
(文字で書くとややこしいですが、やっていることは図のように単純です!)

なぜ相手勘定を書くのか

入門者の方は、相手勘定を書くことに関して、疑問に感じるかもしれません。
もし現金¥1,000円の増加について、総勘定元帳の現金の借方に¥1,000としか書いていない場合、現金の増加理由がわかりません。売上の他、たとえば、小切手の受け取り、売掛金の回収、当座預金からの引き出し、なども考えられます。現金の増減には必ず理由があるので、この理由を明示するために相手勘定を書くのです。

「諸口」

総勘定元帳の各勘定に転記する際、相手勘定が複数ある場合、相手勘定をまとめて諸口と記入します。以下が例です。

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まとめ

総勘定元帳は、おそらく簿記入門者が最初につまずくポイントではないでしょうか。私自身、仕訳がサクサクできるようになってきた頃に、総勘定元帳が出てきて少し気持ちが萎えました。それでもコツコツ学習を続けていると、不思議と理解が定着するものです。総勘定元帳は、仕訳と同じく今後学習を進める上で基礎となる部分ですので、少しずつ理解を深めていきましょう。

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